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FUNKの周辺 12 過激な生徒たち
- 2012-05-03 (木)
- 安藤雅信の記事
THE POP GROUP
FUNKの周辺といっても、どこの周辺か。基の部分はJ・ブラウン、スライ、マイルスかな。
マイルスの「ON THE CORNER」は僕にとって神棚もの。おそらく同じようにこのポップグループもかなりマイルスの影響を受けたであろうバンドである。バンド名は皮肉的にポップと付けているが、右のアルバム「Y」が‘79年、左が’81年、パンク全盛期にデビューしているから、ファンク的パンクであり、全くポップではない。
20歳前半、才能だけで作ってしまった、社会に収まりきらないエネルギーの放出を感じるものは、破滅に向かう。ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックスなどの演奏をビデオで見ても、絞り出すというか身を削っているとしか思えない。だから感動するのだろうが、彼らの消耗度はすさまじいであろう。
荒削りだが、この2枚はパンクにも収まりきらず、彼らが吸収してきたものがある意味素直を出てきて、それなりに完成度は高い。やはり芸術にとって技術は二の次。訴えたいものがあるか無いか。
ファンクに関心を持ち続けられるのは、そういう種が潜んでいるから。こういう力のアルバムはまた出てくることを願いたい。過激な生徒はまだどこかに居るはずだ。
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Funkの周辺 11 WHITE JAZZ その2
- 2012-04-05 (木)
- 安藤雅信の記事
中学生でサブカルチャーに目覚め、高校時代に「宝島」という雑誌(多治見には2冊しか入ってこなかった)を読むようになって、つま先から胸くらいまでサブカルチャーに浸かっていた。宝島は植草甚一編集で、植草さんはとてもお洒落な爺さんだった。植草さんが70歳を過ぎてザッパの新譜「ONE SIZE FITS ALL」を紹介していて、ザッパにはまった。1976年、ザッパ来日公演(後にも先にも1回だけ)。運悪く受験生だった。受験失敗、どうせ浪人するならライブに行けば良かった。
ザッパリスナーは回りにはほとんどおらず、おまけに国内盤も出てなくて輸入盤を探して見つけていた。69年に発売されたこのアルバムは、ロックからジャズへのアプローチをしていて、忘れてならない名盤である。ザッパは大物過ぎて、全容を掴むのにまだまだ時間が掛かりそう。当時、演奏技術は図抜けていた。大学1年の時、軽自動車の屋根にスピーカーを乗せて走る宣伝カーのバイトをしていたが、都市間移動の時は、「ONE SIZE・・」をかけながら走っていた。1曲目のインカロードはライブテープから録音されたもので、これが本当のプログレではないかと当時思っていた。HOT RUTSにはローエル・ジョージ、ジャンリュック・ポンティ、シュギー・オーティスなどが録音メンバーに入っている。是非、一度聴いてみて欲しい。
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FUNKの周辺 10 WHITE JAZZ
- 2012-03-28 (水)
- 安藤雅信の記事
最近そういえば御三家という言葉を使わなくなったなあ。もとは徳川御三家から来た言葉だが、少し上の世代では橋幸夫・舟木一夫・西郷輝彦、僕らの世代では野口五郎・西城秀樹・郷ひろみだった。イギリスでは、ジェフ・ベック/エリック・クラプトン/ ジミー・ペイジ3人のギタリスト。実力伯仲・個性の相違、今思えば良い時代だったかも。
BLACK ROCKで黒人が白人のお家芸であるROCKをすることを取り上げたが、逆パターンも様々あった。このアルバムはROCKからJAZZに寄ろうとした中で、一番好きなものである。ジェフ・ベックの代表作をBLOW BY BLOWとする人は多いが、断然WIRED(‘75年)ですよね。とにかく1曲目が格好良い。僕はかつて下手くそなドラムを叩いていたことがあるが、LED BOOTSでナラーダが叩くイントロのリズムがどうにも読めない。合っているのかもたついているのか。どなたか教えて頂けませんか。
このアルバムによってジャズに興味を持ったロックファンは多かったろう。キーボードのヤン・ハマーも良い仕事してたな。このあとジョニ・ミッチェルもヤン・ハマーをキーボードに据えたジャズに寄った良いアルバムを出している。いつか紹介したい。ジェフ・ベックは職人的なギタリストなので、日本では評価が高いが、御三家の中ではビッグセールスは一番少ない。今でも現役でギターを弾きまくっているサブカルチャーのトップランナー。まだまだ目が話せない67歳のギタリスト。
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CANADA TORONTOから4
- 2012-03-13 (火)
- 安藤雅信の記事

震災から1年。現地で実際に見た風景やテレビの映像が甦ってくる。復興どころか復旧もままならない現状、仕事も見つからない人たちがいることを忘れてはならない。そんなメッセージをトロントで見つけた。Mocca という美術館で観た武谷大介さんの作品だ。日々の活動はペインティングだそうだが、震災1年を前にインスタレーションを制作。画家としてカナダで認められ るチャンスで、リスキーな作品を敢えて提示したところに感じるところは大いにあった。僕は気付くことが出来なかったが、1カ所どこかを覗くと希望が感じる 言葉が書いてあったそうだ。見つけられなかったということは、僕の目が曇っているということだ。
27年前、僕も三ヶ月だけニューヨークに滞在した。当時は現代美術作家として希望に満ちていたが、現実は甘いものではなく早々に帰国した。ニューヨークに近いトロントで、武谷君のほかにも永本冬森君(ペインター)、久保田友理子さん(写真)らアーティストを目指す作家に出会った。皆10年ほど滞在しているという。生活のかなり部分をアートに捧げ、異国の地で踏ん張っているからこそ、思い知る日本という国があるのだろう。彼らとトロントでの何日か共にした空気は、僕を初心に戻してくれた。澄んで広い空気だった。カナダという国がこれから作っていく歴史に期待したいと思った。
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甘党倶楽部 5 CANADA TORONTOから3
- 2012-03-06 (火)
- 安藤雅信の記事

カナダはロシアに次いで2番目に面積が広い国である。従って街づくりもゆったりして、日本から見ると間延びした感じ。歩いて回るには体力と時間が必要と身をもって体感した。ホテルからダウンタウンのちょうど中間に中華街がある。トロントで一番人気があると言われているカフェ「DARK HORSE」に息切れする中寄った。ここにはバリスタの日本人、黄葉さんが働いていた。彼女のお薦めがずばりこれ、ブラウニーとカプチーノ。塩キャラメルの上に更に白い粒の塩がのって、甘さと塩辛さの微妙な相乗効果。猫舌の多いカナダではほとんどのコーヒーがややぬるめで量も多い。そのカプチーノで口の中に広がる甘さをさらうかのように喉へ押し込む。この繰り返しが溜まらない。
椅子に座り、疲れを取ろうと次から次と入ってくるお客さんを観察する。カウンターに取りに行くセルフサービスなので、砂糖やミルクは置いてあるところに取りに行く。そこでのカナダ人の行動は見ていて飽きない。砂糖を入れる量が半端でなく誰しも多い。カップの底に2㎝くらい溜まっていそう。
でもカナダではアメリカのように太っている人はあまり見掛けなかった。食事に気を遣って量も抑えめ、野菜中心でヘルシー。味付け、薄味。草食系って世界的傾向なのかな。
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